衛生点検
5S・7Sを中心にした一般衛生管理・IPMに基づいて防虫・防鼠をはじめ、異物混入を防ぐためのビジュアルチェック、食中毒予防の殺虫・除菌まで実施します。
ビジュアルチェック
様々なテーマに基づいて、現場で実際に起こっている不具合と、今後不具合に繋がりかねない問題を専門知識のある調査員が洗い出し、改善の機会を提示します。
(1)ビジュアルチェックの手順
@不具合の洗い出し 調査員が問題箇所を確認し、写真を撮る。
A報告書作成 写真、不具合の理由、改善対策を報告書にわかりやすくまとめて提出。
(2)ビジュアルチェックの効果
@傾向把握 危害要因を洗い出すことにより、問題の傾向を洗い出す。
A改善計画の材料 様々な問題を洗い出し、その優先順位を付けることにより、今後の改善計画を立てる際の材料になる。
B教育への活用 どの様なことが問題になるのか従業員の方が知ることにより、教育のきっかけとして活用。
報告書は衛生の教科書としても活用。
C効果検証 同じテーマを繰り返すことにより、前回の改善活動の効果検証が出来る。
Dその他の効果 問題箇所の改善を行うことで、生産性の向上およびコストの低減に繋がる。
モニタリング調査(昆虫類)
昆虫類モニタリング調査とは、各種トラップを定点に設置し、定期的に調査を行うことで、昆虫類による問題がないかを調べること。また、問題がある場合は、どこでどの種類の虫が、どのくらいの問題なのか明確に把握することが出来ます。
モニタリング調査(鼠族)
鼠族モニタリング調査とは、鼠族の捕獲トラップまたは餌を定点に設置し、定期的に調査を行うことで、鼠族の生息がないか、種類や生息数を推察するための調査です。
鼠族の生息は異物混入や衛生状態の悪化を示すバロメーターであると同時に、電源を齧り、停電火災の原因・糞や毛が異物混入の原因、製品に対する咬害、吸血性ダニなどの伝播、病原性微生物の伝播、強い不快感等の問題の原因になります。
微生物検査(ふき取り検査)
食品中における微生物検査や、食品取り扱い施設における微生物検査を実施し、清浄度や安全度の検証・評価を行います。
洗浄度調査(ATP検査)
洗浄し終わった手指、器具など、清潔であるはずのものが、本当に清潔かどうかを検証するために、そのATP量を測定し、一定の基準に基づいて評価することです。
(1)洗浄度調査の手順
@ATP測定 従業員の手指、調理器具、ライン等を、洗浄後に一定の面積を拭き取り、ATP量を測定します。
A現場での報告 従業員の方に、その場で評価結果を報告します。
B報告書の作成 調査したATP量の結果を基に、どこでどのくらい検出されているか、一定の基準に基づいて可否を報告書にまとめます。
(2)洗浄度調査の効果
@洗浄度の把握 日常的に行われている、洗浄が適切に行われているか、また、洗浄方法に問題がないかの判断材料になる。
A啓発活動 ATP測定の最も大きな長所は、検査直後にその結果を得られるということです。その為その場で検査結果の可否を伝えることで、調査自体が啓発活動に繋がります。
B効果検証 同じ調査を定期的に行うことで、実施した対策の効果を検証することが出来る。
※ATPとは?
ATPとはアデノシン3リン酸のことで、地球上全ての生物エネルギー源として存在する化学物質である。
つまり、ATPが多く存在する場所には、生物、あるいは生物の生産物が存在するということになる。